マッサージを受けると、その場では楽になる。
でも、しばらくするとまた同じ場所がつらくなる。
特別に使いすぎた覚えはないのに、
なぜか体のあちこちが疲れやすい。
「ここが悪いはず」と思っている場所と、
実際に負担がかかっている場所が、
ズレていることも少なくありません。
それは、体の使い方に偏りがある
サインかもしれません。
可動域(モビリティ)検査とは?
可動域(モビリティ)検査とは、
体の柔らかさだけを見る検査ではありません。
モビリティとは、
「どれくらい動くか」
という可動域の広さと、
「どのように動いているか」
という動かし方の両方を含めた考え方です。
当院の可動域(モビリティ)検査では、
- 関節が本来の位置で、無理なく動いているか
- 筋肉が必要な場面で、適切に使われているか
- その結果として、可動域がどう表れているか
を確認していきます。
これらを総合的に見ることで、
「本来動くべきところが動いていない部分」と、
「その代わりに頑張りすぎている部分」
が見えてきます。
可動域検査は、
体の状態を評価するためのものではなく、
体の使い方の偏りを整理するための検査です。
なぜ「痛い場所」だけを見ても改善しないのか
体に出ている痛みは、
多くの場合、原因そのものではなく
「結果」として現れています。
そのため、
痛い場所だけを集中的にほぐしても、
一時的に楽になるだけで、
同じ不調を繰り返してしまう
ケースは少なくありません。
なぜなら、
実際の原因は、
痛みが出ている場所とは別のところに
隠れていることが多いからです。
例えば、
腰がつらい方でも、
実際には股関節がうまく動いておらず、
腰がその分まで動かされていることがあります。
また、
首や肩の不調が続いている方でも、
背中や骨盤の動きが硬く、
首が無理に頑張り続けているケースも
少なくありません。
本来動くべき関節が動かないと、
その分を別の場所が補おうとします。
このように、
動かない関節の代わりに起こる無理な動きを
「代償動作」と呼びます。
わかりやすい事例として
職場に置き換えてみましょう。
チーム内の業務がきついと感じている場合でも、
実際には上司同士の連携や調整がうまくいかず、
その分を部下がカバーして疲弊している、
という状況は珍しくありません。
体でも同じように、
本来機能すべき部分が動かないと、
別の場所がその役割まで担い、
負担が集中してしまいます。
代償動作が続くと、
筋肉には過剰な負担がかかり、
可動域にも偏りが生まれます。
結果として、
「頑張りすぎている場所」に
痛みや違和感が出やすくなるのです。
痛みが出ている場所は
「悪い場所」ではなく、
「頑張りすぎている場所」かもしれません。
当院が行う可動域(モビリティ)検査の特徴
当院の可動域(モビリティ)検査では、
静止した姿勢だけで
体を判断することはありません。
立つ・座る・腕を上げるなど、
日常動作に近い動きの中で、
関節や筋肉が
どのように使われているかを確認します。
検査では、
単に動くかどうかだけでなく、
- 左右で動きに差がないか
- 体が一部だけでなく連動して動いているか
- 同じ動きをしたときに再現性があるか
といった点も見ていきます。
可動域検査の目的は、
体を追い込んだり、
鍛えたりすることではありません。
強い動きや、
痛みを無理に出すような検査は行わず、
今の体の状態を安全に確認していきます。
あくまで可動域検査は、
施術のための「評価」を行う工程です。
その場で何かを頑張っていただくものではなく、
体の使い方を
整理するための時間と考えてください。
可動域(モビリティ)検査は、
鍛えるための検査ではなく、
施術方針を決めるための検査です。
検査で分かること
- 動いていない関節
本来動くべき関節が
うまく使われていない部分を確認します。
- 代わりに頑張っている部位
動かない関節の分まで
負担がかかっている場所が分かります。
- 日常動作での体のクセ
立つ・歩く・座るなど、無意識に
繰り返している使い方を整理します。
- 痛みが出やすい理由
なぜその場所に負担が集中しているのかを
動きの中で説明します。
姿勢検査・初回カウンセリングとの関係
当院では、
可動域(モビリティ)検査だけで
体の状態を判断することはありません。
姿勢検査では、
立った姿勢や体のラインなど、
「見た目」や「静止時のバランス」を確認します。
可動域(モビリティ)検査では、
実際の動きを通して、
体の使い方や連動性を確認します。
これらの検査結果をもとに、
初回カウンセリングでは、
体の状態を総合的に整理し、
施術の方向性を決めていきます。
まずは、
姿勢や体のバランスを確認する
姿勢検査の詳細は
姿勢検査ページでご確認ください。
また、
初めての方に向けた
初回カウンセリングの流れについては、
こちらのページで詳しくご紹介しています。
このように、
姿勢検査・可動域検査・初回カウンセリングを
組み合わせることで、
その場しのぎではない施術方針を立てています。
どんな方におすすめか
- 何度も同じ不調を繰り返している方
- マッサージを受けても、すぐ元に戻ってしまう方
- 体を動かすと、別の場所がつらくなりやすい方
- 自分の体の状態や原因を、きちんと知りたい方
- 長時間のデスクワークが続き、首や腰が常に重い方
- パソコン作業や会議が多く、姿勢が崩れている自覚がある方
- 中間管理職など、調整役として気を張る時間が長い方
まとめ
可動域(モビリティ)検査は、
体の「動きの健康診断」のようなものです。
今の体が
どのように使われているのかを知ることで、
なぜ同じ不調を繰り返しているのか、
その理由が少しずつ見えてきます。
可動域検査は、
施術そのものではなく、
より良い施術を行うための土台づくりです。
初回カウンセリングでは、
これらの検査結果をもとに、
体の状態を総合的に確認していきます。

